「フェアリーテイル・レクイエム」体験版感想(ネタバレあり)+考察メモ
「フェアリーテイル・レクイエム」体験版をプレイした。
ストーリー
「舞台は、“お伽話症候群(フェアリーテイル・シンドローム)” の治療に特化した隔離病棟、通称 “楽園”。
フェアリーテイル・シンドロームとは、自らを童話の登場人物だと思い込む人格障害の一種であり、
入院患者たちは一様に “聖書” である童話絵本を抱え、その教えに従って生活していた。
“アリス” は見えない兎を追いかけ、“ラプンツェル” は長い髪を窓から垂らし、
“グレーテル” はボロを着て兄を探す。
“オデット” は夜にのみ水辺に降り立ち、“ゲルダ” はカイを探しに行くために脱走を試みる。
それは童話から抜け出たというよりも、自らを役割の中に押し込めるような、どこか窮屈で痛々しい光景だった。
かりそめの役割を得ている少女たちが羨ましく思えるほどに、寄る辺ない。
Liar Softで童話とくれば未プレイだが真っ先に「Forest」が思い浮かぶ。
しかも今回の原画家も「大石竜子」氏で同じときたもんだ。
Forestと同じ方向性で作っても二番煎じになるのは明らかだし、
無名ライターが「星空めてお」氏を超えるテキストを描けるとは考えにくい。
だから、この新作発表の時は設定は好みだけど、クオリティ面でかなり疑ってかかっていた。
しかしながら体験版をプレイしてみると印象が変わった。
特に大きかったのが、想像以上に現実的な話だったこと。
もっと幻想が顕現したり、怪物や怪奇現象満載の物語かと思っていたので。
体験版以降にはそのような話になるかもだが、とりあえずは楽しめたのでよし。
こんな感じのリアル寄りのシーンがあるとは思ってもいなかった。
感心したのがラプンツェルの髪で塔を登るシーン。
幻想的な原画なので、そのままよじ登ったと描いても普通に受け入れそうなところを、
現実的に可能かは別として力が分散しているから登れるということを示してくれた。
このような些細な部分だけど(勝手に)これは現実がしっかりベースにあると感じた。
また、童話はあんまり詳しくないから小ネタを楽しめないかなと思ってもしたが、
ゲーム中で原作の概略も紹介してくれるのでForestに比べてかなり敷居が低いのも良かった。
主人公も記憶喪失設定の為、世界観は特殊な設定ながら一緒になって混乱したり疑ったりと
感情移入しやすく、童話ネタがあっても他キャラや主人公自身が解説してくれるので楽しめる。
体験版範囲で既に1ヒロインが非処女であることも分かるし、
不穏な医者の行動などもあってNTR物的な雰囲気もあり緊張感がある。
ラプンツェルの夜に塔を登ってきた人は全員王子と誤認する設定とか催眠物的な背徳感もある。
テンプレのような学園モノも良いが、たまにはこういった先が本当に分からない作品をプレイしたくなる。
なにより伏線とか多そうなので、そこら辺の回収方法とかも楽しみ。
体験版後半ではまさかの推理ミステリ物展開になってまた驚いた。
どのヒロインを信じるとか、そんな選択肢が出てこようとはw
といった訳で大変楽しめたので購入確定で。
マスターアップ済なので予約待ったなし。
体験版範囲だけ出来が良い可能性もあるけど、テキストは少なくとも悪くないことを確認出来たし
大石氏の美麗なイラストとさっぽろももこ氏のBGMだけでも価値はある。
サントラ欲しいし。

期待値低かったから余計テンション上がってきた。
是非ダークホース的作品となって欲しいところである。
考察用メモ。
●「つみびととは?」
主人公ではないだろうか。
得てしてこうゆう記憶喪失の主人公が全ての元凶であったりするので。
OPでもヒロインより真っ先にシルエットが出てくるしキーパーソンであることは間違いない(はず)。
主人公の妄想がこの世界である可能性もある。
●「主人公の妹」
流れ的にOPの冒頭のこのCGは主人公と妹だろう。
2人で童話を読んでおり、周りにも膨大な本があることが伺える。
主人公の発症の原因は妹の死と予想。
このCGを素直に受け取めれば、フェアリーテイル・シンドローム自体が
この兄妹どちらかが原因で発生したのではないかと考えてしまう。
●「チョコのお薬とは?」
チョコ型の薬で甘いようだが、実際どんな効用があるのか分かったもんではない。
逆に幻覚を強め、フェアリーテイル・シンドロームを進行させる目的がこの病院にあるのではないか。
また本当の薬ではなく錯覚を起こしてチョコに見えている可能性もある。
主人公も「カエルのホルマリン漬け」を錯覚しているので、フェアリーテイル・シンドローム発症は確実。
しかし、発症中ならアリス・ゲルダが焼死体を正しく認識出来ない気もする。
逆に焼死体を認識出来たものは治りかけor虚偽の可能性がある。2人は本当に発症しているのか。
●「アリスが主人公を必要以上に心配するがなぜか?」
顔見知りの可能性。発症する前に会ったことがある?
ハイイロネズミという呼称は意味があったりして。
前述した通りアリスは焼死体を見たと申告しているので、発症しておらず何らかの目的で潜入しているとか。
●「黒い少女とは?」
体験版範囲では主人公の妹しか思いつかない。
主人公がなんらかの形で妹の死に関与しており、それがトラウマとなって発症したのか?
これはそれを責める自身の心象風景?
●「主人公の掛かっているフェアリーテイル・シンドロームの題材は?」
これは「青い鳥」と予想。
OPの「小鳥が~♪」が印象的。
また、あまりマイナー童話を引っ張ってきても驚きが少なくなるので認知度的にも妥当かと。
童話で兄妹が出る作品で真っ先に思い浮かぶのが「ヘンゼルとグレーテル」か「青い鳥」だったので。
月光条例でも採用されていたし、幸せを探すというのは物語のテーマ的に扱いやすいのかも。
青い鳥ストーリー
「2人兄妹のチルチルとミチルが、夢の中で過去や未来の国に幸福の象徴である青い鳥を探しに行くが、結局のところそれは自分達に最も手近なところにある、鳥籠の中にあったという物語。」(wikiより
ヒロイン達の様々なお伽話に付き合っていく内に、主人公(チルチル)が妹の死を受け入れるようなストーリーだろうか。
題名に「レクイエム」とある為、妹の死はやはり確定?
オディール・オデットの部屋に鳥籠があったが何が入っているのか?たんなるオデットの寝床?青い鳥?

ストーリー
「舞台は、“お伽話症候群(フェアリーテイル・シンドローム)” の治療に特化した隔離病棟、通称 “楽園”。
フェアリーテイル・シンドロームとは、自らを童話の登場人物だと思い込む人格障害の一種であり、
入院患者たちは一様に “聖書” である童話絵本を抱え、その教えに従って生活していた。
“アリス” は見えない兎を追いかけ、“ラプンツェル” は長い髪を窓から垂らし、
“グレーテル” はボロを着て兄を探す。
“オデット” は夜にのみ水辺に降り立ち、“ゲルダ” はカイを探しに行くために脱走を試みる。
それは童話から抜け出たというよりも、自らを役割の中に押し込めるような、どこか窮屈で痛々しい光景だった。
主人公はそんな童話少女たちの楽園に、不意に紛れ込んでしまった記憶喪失の少年。
なぜこの場所にいるのか、自分はどんな人物で何を成すべきだったのか、大事なことほど分からない。かりそめの役割を得ている少女たちが羨ましく思えるほどに、寄る辺ない。
そんな折、彼の部屋で発見したスケッチブックには、乱れた筆跡でこんなことが書かれていた。
──少女たちの中にひとり、つみびとがいる。」(getchuサイトより)Liar Softで童話とくれば未プレイだが真っ先に「Forest」が思い浮かぶ。
しかも今回の原画家も「大石竜子」氏で同じときたもんだ。
Forestと同じ方向性で作っても二番煎じになるのは明らかだし、
無名ライターが「星空めてお」氏を超えるテキストを描けるとは考えにくい。
だから、この新作発表の時は設定は好みだけど、クオリティ面でかなり疑ってかかっていた。
しかしながら体験版をプレイしてみると印象が変わった。
特に大きかったのが、想像以上に現実的な話だったこと。
もっと幻想が顕現したり、怪物や怪奇現象満載の物語かと思っていたので。
体験版以降にはそのような話になるかもだが、とりあえずは楽しめたのでよし。
こんな感じのリアル寄りのシーンがあるとは思ってもいなかった。

感心したのがラプンツェルの髪で塔を登るシーン。
幻想的な原画なので、そのままよじ登ったと描いても普通に受け入れそうなところを、
現実的に可能かは別として力が分散しているから登れるということを示してくれた。
このような些細な部分だけど(勝手に)これは現実がしっかりベースにあると感じた。

また、童話はあんまり詳しくないから小ネタを楽しめないかなと思ってもしたが、
ゲーム中で原作の概略も紹介してくれるのでForestに比べてかなり敷居が低いのも良かった。

主人公も記憶喪失設定の為、世界観は特殊な設定ながら一緒になって混乱したり疑ったりと
感情移入しやすく、童話ネタがあっても他キャラや主人公自身が解説してくれるので楽しめる。
体験版範囲で既に1ヒロインが非処女であることも分かるし、
不穏な医者の行動などもあってNTR物的な雰囲気もあり緊張感がある。
ラプンツェルの夜に塔を登ってきた人は全員王子と誤認する設定とか催眠物的な背徳感もある。
テンプレのような学園モノも良いが、たまにはこういった先が本当に分からない作品をプレイしたくなる。
なにより伏線とか多そうなので、そこら辺の回収方法とかも楽しみ。
体験版後半ではまさかの推理ミステリ物展開になってまた驚いた。
どのヒロインを信じるとか、そんな選択肢が出てこようとはw

といった訳で大変楽しめたので購入確定で。
マスターアップ済なので予約待ったなし。
体験版範囲だけ出来が良い可能性もあるけど、テキストは少なくとも悪くないことを確認出来たし
大石氏の美麗なイラストとさっぽろももこ氏のBGMだけでも価値はある。
サントラ欲しいし。
期待値低かったから余計テンション上がってきた。
是非ダークホース的作品となって欲しいところである。
考察用メモ。
●「つみびととは?」
主人公ではないだろうか。
得てしてこうゆう記憶喪失の主人公が全ての元凶であったりするので。
OPでもヒロインより真っ先にシルエットが出てくるしキーパーソンであることは間違いない(はず)。
主人公の妄想がこの世界である可能性もある。

●「主人公の妹」
流れ的にOPの冒頭のこのCGは主人公と妹だろう。
2人で童話を読んでおり、周りにも膨大な本があることが伺える。

主人公の発症の原因は妹の死と予想。
このCGを素直に受け取めれば、フェアリーテイル・シンドローム自体が
この兄妹どちらかが原因で発生したのではないかと考えてしまう。
●「チョコのお薬とは?」
チョコ型の薬で甘いようだが、実際どんな効用があるのか分かったもんではない。
逆に幻覚を強め、フェアリーテイル・シンドロームを進行させる目的がこの病院にあるのではないか。

また本当の薬ではなく錯覚を起こしてチョコに見えている可能性もある。
主人公も「カエルのホルマリン漬け」を錯覚しているので、フェアリーテイル・シンドローム発症は確実。
しかし、発症中ならアリス・ゲルダが焼死体を正しく認識出来ない気もする。
逆に焼死体を認識出来たものは治りかけor虚偽の可能性がある。2人は本当に発症しているのか。

●「アリスが主人公を必要以上に心配するがなぜか?」
顔見知りの可能性。発症する前に会ったことがある?
ハイイロネズミという呼称は意味があったりして。
前述した通りアリスは焼死体を見たと申告しているので、発症しておらず何らかの目的で潜入しているとか。

●「黒い少女とは?」
体験版範囲では主人公の妹しか思いつかない。
主人公がなんらかの形で妹の死に関与しており、それがトラウマとなって発症したのか?
これはそれを責める自身の心象風景?

●「主人公の掛かっているフェアリーテイル・シンドロームの題材は?」
これは「青い鳥」と予想。

OPの「小鳥が~♪」が印象的。

また、あまりマイナー童話を引っ張ってきても驚きが少なくなるので認知度的にも妥当かと。
童話で兄妹が出る作品で真っ先に思い浮かぶのが「ヘンゼルとグレーテル」か「青い鳥」だったので。
月光条例でも採用されていたし、幸せを探すというのは物語のテーマ的に扱いやすいのかも。
青い鳥ストーリー
「2人兄妹のチルチルとミチルが、夢の中で過去や未来の国に幸福の象徴である青い鳥を探しに行くが、結局のところそれは自分達に最も手近なところにある、鳥籠の中にあったという物語。」(wikiより
ヒロイン達の様々なお伽話に付き合っていく内に、主人公(チルチル)が妹の死を受け入れるようなストーリーだろうか。
題名に「レクイエム」とある為、妹の死はやはり確定?

オディール・オデットの部屋に鳥籠があったが何が入っているのか?たんなるオデットの寝床?青い鳥?