「現在、推したい好きなエロゲ3選」 ※「#好きなエロゲを3つ挙げろ」企画
エロゲブログでの「好きなエロゲを3つ挙げろ」企画に参加させて頂いた。
エロゲブログ同士で「好きなエロゲ3つ紹介し合おう」という趣旨とのこと。
こうゆうブログ間での企画に参加するの初めてだったので楽しかった。
また、他の方の挙げられるエロゲも個性溢れるもので大変参考になる。
以下、今回の企画参加者様のブログ紹介ページ情報。
ブログ名 | 管理人(敬称略) |
それなんてえrg | ぐぬぬ |
そこはかとなくエロゲを綴る | みなせ |
気がつけば複数買い。 | 清流 |
すときゃすてぃくす | ゆず茶 |
悩むなら はじめてしまおう エロゲーマー | ひきにく |
私情主義 | ヒンメル |
Reverie Note -Egoistic- | ながちょむ |
御巫祭り(改) | みかなぎまり |
Ossan Gamer Diary | たすかむ |
飢えた鼠はエロゲを噛みぬ | ねずも |
ジグザグパラドックス | 四階堂 |
おいしいデザートは最後に | こなたん |
よい子わるい子ふつうの子 2 | OYOYO |
買わぬ買わんの右往左往は浮き立つほどに浮き立ちて明け暮れないの物語 | B2F |
エロゲ価格相場を見守るブログ | ion |
ビビろぐ | ビビ |
エロゲ3つ何を選ぶと考えた時にベストエロゲ3選にしても良いかなと思うも…。
・全部名作
・自分なりの紹介が書ければ良いがプレイしたのが過去で詳細を書けない
・再プレイの時間などない
という状況なので、それなら現在自分が是非プレイしてもらいたいと思う作品を紹介したいなと思った次第。
よって、「現在、推したい好きなエロゲ3選」とした。
最近プレイした作品なので紹介もしっかり書けるし。
1.「サクラの空と、君のコト ~Sweet Petals For My Dear~」

「彩ルート真」が狂おしいほど好き。
本作は「サクラノ詩」と共通点がいっぱいある。
❏主人公が美術部員
❏画家の父親との確執あり
❏タイトルに「サクラ」があり
❏作中でも「桜」が重要なキーワード
❏オスカー・ワイルドの引用
❏「幸せ」についての問い
❏作中キャラ・服装がサクラノ詩の雫と酷似(…というか原画家が当初はサクラノ詩に参加予定だった。



普通は他作品のオマージュを行っても、元の作品を超えることはできずに凡作、またはネタとして扱われるのが多いとは思う。
本作についても、「佳奈多」「千春」ルートについてはエロゲのテンプレ的展開の域を出ず凡作程度の評価。
しかし、ライター篁葉月氏が担当したと思われる「怜那」「彩」ルートは一見の価値がある。
篁葉月氏担当ルートになってからテンポ、ギャグ一気に良くなった。ハットする文章もあるし。もう一方のライターとの実力差が明白すぎて「残暑お見舞い」を思い出してしまう。 pic.twitter.com/N3V58xBc6b
— たいき (@taiki_VA) 2017年5月13日
篁葉月氏の作品は「おしえて☆エッチなレシピ」をプレイしていたが、印象としてはイチャラブを上手く描けて、かつギャグも独特のテンポで行えるライターだった。
本作で担当した2ルートでも、その独特の文才を発揮していた。
「怜那」√はツンお嬢様ヒロインがデレていく過程がほんと良かった。
「怜那」√をプレイしたところまでは過去作同様にテンポ良いテキストも相変わらずで、イチャラブ上手いなーと思っていた。篁葉月氏のテキストほんと良いな。久々にエロゲでニヤニヤしてる気がする。
— たいき (@taiki_VA) 2017年5月13日
同時にイチャラブゲーライターという認識だった。
ここまでは…
Trueでもある「彩」および「彩ルート真」をクリアして、イチャラブライターという認識を覆される結果に。
本ルートでライターのシリアスシナリオの実力が十二分に分かる。
間違いなく「奇才」
詩的な表現や文学作品からの引用を行いつつ、主人公とヒロインの幸せな世界を描いた。
このルートのみTrueED曲を別に用意しているという優遇っぷり。
しかも作詞をライター本人が行っているので、また良い曲なのよこれが…。
パッケージから想像出来る印象からは予想もつかない内容。
他作でも同じような展開の作品はあるが、展開をパクれば同じになる訳でもなく、文章で説得力を持たせないといけない。
それがしっかりと出来ており、他作とも引けを取っていなかった。
ワゴンゲーでソフマップで980円でよく見かける。駿河屋では500円…(悲しい



「サクラの空と、君のコト ~Sweet Petals For My Dear~」終わり。佳奈多、千春√は退屈極まり無かったが、怜那、彩√で一気に面白くなった。特筆はTrue。まさか篁葉月氏がギャグ、イチャラブ以外でここまで描けることに驚いた。これが中央値69点か…。
— たいき (@taiki_VA) 2017年5月14日
このような作品を同人ならばまだしも商業で制作した「ひよこソフト」には一目置いている。
まあ単純にライターの暴走を止められなかったのかもしれないが…w
なので新作の「消えた世界と月と少女」もかなり期待している。

La'crymaと合同なのがどう化学反応起こすのかちょっと心配もあるが…。
体験版がよっぱど不安になる出来でなければ購入予定。
スタッフ非公開だけど、もしライターが篁葉月氏なのだったら、今の時点で迷わず速攻で予約する…。
2.「対ノ日 -in the latter half of the 90’s-」

想像の余地を残す画面構成と色気ある文章が好き。
今年に入って一時期ノベルゲへのモチベが急激に落ちていた時期があった。
そんな時にプレイしたのが「femme fatale」
昔に公式サイトで「femme fatale」を無料公開しており、その時DLしていた。

※現在でも「名和桜」からDLは可能。
…これがメチャクチャ文章上手くてビックリした。
筆力が高いシナリオライターとして「穂高望」の名前は以前から耳にしてはいた。
そりゃ名前挙がるわ…。
小説家としてデビューしてもまったく疑問に思わないくらい完成されていた。
しかも文章だけが突出したクオリティではなく、背景、原画、BGMと完璧にマッチしており非の打ち所がなかった。

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とシナリオ「穂高望」×原画「神宮寺りお」の5作品を一気にプレイしていた。
「このライターの作品もっとやりたい!」となった感覚は久々。
同時にノベルゲへのモチべも復活。
「エーデルヴァイス」が結構なボリュームある内容だったので満足して一旦止まってはいるが、ノベルゲーム形式の「穂高望」作品は全部プレイするつもり。
気付けば「穂高望」名義の作品を全て購入してしまっていた。
話は戻って、今回プレイ済の中でも「対ノ日」を選んだのは短編としてのその完成度。2~3時間程度。
ストーリーとしては「古いアパートに住む大学生の主人公が、隣部屋の年上の女性と徐々に仲良くなり…」という単純なもの。
思春期特有の主人公の年上女性への憧れ、妄想、空回りを見事に描いていた。
主人公は確かにこのお姉さんに惹かれているのだが、CGで強調されるのが唇や胸のみの場合が多く、それがプレイヤーに対して想像の余地を残すと同時に、主人公は性的な部分でも惹かれていっているのが分かったのが印象的。
その中でも特筆すべきが「覗き」シーン。
本作の「覗き」シーンはプレイした中のエロゲにおいてマイベストに挙げる。
エロゲの「覗き」イベントでは、男キャラと一緒に女風呂へ行ったり、仮に覗いてもヒロインから殴られてギャグ調で終わるものが多い。
それはそれでお約束的なところがあって悪いとは言わないのだが緊張感に欠ける。
本作では徐々に惹かれつつあった隣人のお姉さんの着替えを覗く機会がある。
その覗くまでの葛藤、緊張感。
また、覗いた時の無防備な女性のエロさ。
そして、それらを支える原画、BGM
完璧!
下手したらエロシーンよりエロい。
「抜ける」とかでなく「エロい」。
この時の主人公とはシンクロ率100%だったと思う。
お姉さんにもいろいろ事情があって主人公を可愛がってくれる。
そして、主人公と関係を持った後のラスト。
唐突に感じるぶつ切りENDも徐々に余韻があるものに思えてくる。
タイトルの意味が分かった時はなるほどなと。
緩急ある展開はないし、素材自体も地味。
しかし、作り出される雰囲気は最高峰。
他の作品も変わらずに雰囲気は最高なのだが、その中でもシチュエーションが好きであり、短いながらも高い完成度だったので「対ノ日」を選んだ。
「対ノ日」終わり。隣人の少し訳ありお姉さんにひたすら甘やかされる話。CGのみで立ち絵はないがむしろそれが想像力を掻き立てる。雰囲気作りが抜群に上手かった。主人公も年相応の考え・行動に説得力があった。最後があっけないがそれが独特な余韻を残す。 pic.twitter.com/LaDqHR7nfC
— たいき (@taiki_VA) 2017年5月21日
昔に「エーデルヴァイス」の制作発表を掲載されていたテックジャイアンを読んだ記憶がある。
当時は雰囲気ある原画と設定に少し興味が湧きつつスルーしていた。
原画がエロゲ塗りっぽくないからだったと思う。
今ならこういった原画も大好物だが、当時は良さが分からなかったのだろう。
そういった意味で良さが分かる時期にプレイ出来たかなと思う。
3.「THE BEAUTIFUL WORLD」

テーマや作品内の展開が大好き。
このブログで何度もオススメしているからアレだが、本作を大好きになる人はいっぱいいると思うので懲りずにオススメする。自作でパッケージを作成するほど気に入った。
今回の企画でこのブログに初めて来る人いるかもしれないし!(希望
「しすたぁエンジェル」や「らくえん ~あいかわらずなぼく。の場合~」を手掛けた連悠太監督作品。
まず一番重要な情報であるが本作は「未完」であること。
テックジャイアンのオリジナルノベルゲーム企画として付録として収録され、第一部完の状態。
第一部は全体の4分の1程度らしい。
しかし、その第一部の主軸である連続殺人事件の解決まではしっかりと描かれる。
これが最高に面白い。
特に大好物なのが、連続殺人犯人を探す展開になるのだが、その過程で殺人などを扱うアングラサイトに入り、そのサイト内で天才と持て囃されている人物との推理合戦。
自分が推理小説好きであり、特に歌野晶午氏の小説「密室殺人ゲーム王手飛車取り」のシチュエーションも最高に好きだったので、めちゃめちゃテンション上がった。
驚いたのが「しすたぁエンジェル」「らくえん」のようなギャグイメージの強い作品を出してライターがこのようなシリアス一辺倒の作品を出したこと。
「らくえん」でもギャグや皮肉を交えつつも、エロゲ制作を通じての示唆に富んだ着眼点や語りなどがあった。
しかし、ここまで引き出しが広いとは…。
従来のようなテンポ良い会話もあるのだが、基本的に重苦しい雰囲気が付き纏う。
連悠太氏が監督も兼任していることで、演出や絵の魅せ方、BGMに至るまで指定されていると思われ、それにより作品雰囲気を確固たるものとしている。
プレイしていて雑誌の付録レベルの完成度じゃないと何度思ったか。
タイトルの「美しい世界」についてもどういう意味が込められているのか。
登場人物の多くが厭世思想な気が…。
その中でも主人公とヒロインが「魂の双子」として認め合える部分などは「美しい」が。
また、物言わぬ死体の傍で自ら横たわるヒロインも「美しい」場面だったが。
そういった意味で本作がどういった結論・結末を迎える内容だったのか本当に気になる。
奇跡が起きて続編出ないかな。
「THE BEAUTIFUL WORLD」終わり。らくえん、しすたぁエンジェルとはガラッと作風が違っていた。しかし小気味良いテキストは健在。上質なサスペンス物語と相まって大変楽しかった。欠点は未完。でも連続殺人鬼の正体は判明するしキリが良いのでやる価値あった。大満足。 pic.twitter.com/KJDsHwAshK
— たいき (@taiki_VA) 2017年4月8日
ということで、「#好きなエロゲを3つ挙げろ」企画で私の「現在、推したい好きなエロゲ3選」でした。
「贖罪の教室」「海からくるもの」も頭に浮かんだけど推しにくい理由があるので今回は除外。
このような面白い企画に参加させて頂き、「それなんてえrg」様に改めて感謝。
さて、今回挙げた3作については共通点があります。それはなんでしょうか?(白目
最近古い作品やってライター好きになったけど、全員新作作ってなくて悲しい。(穂高望、篁葉月、連悠太
— たいき (@taiki_VA) 2017年6月11日